上部消化管内視鏡検査

上部消化管内視鏡検査

当院では、従来の「経口内視鏡」と鼻から挿入して観察できる「経鼻内視鏡」の両方を準備しております。検査時間は15分程度です。
眠くなる麻酔は使用しませんので、検査終了後はすぐに日常生活に戻れます。

【経口内視鏡】…カメラの直径が9.4mmとやや大きめですが、画像が鮮明なのでより詳しく検査することが可能です。

【経鼻内視鏡】…カメラの直径が5.9mmと細くしなやかで喉の奥にある舌のつけ根に触れないため、嘔吐反射が起きにくく苦痛が少ないのが特徴です。
鼻の痛みや鼻出血を防ぎカメラの通りをスムーズにするための処置を行った後にカメラを入れます。

(1) 事前検査

※内視鏡検査ご希望の場合は原則として医師の診察後に予約日を決定させて頂きます。
検査を安全に行うために、採血、尿検査、心電図検査などを行う場合があります。

(2) 前処置

1. 検査前日の食事は、午後9時までとし、それ以降は控えてください。水分摂取は構いません。
2. 検査当日は、少量の水のみは可能です。降圧剤などの内服薬に関しては、事前に相談ください。

3. 当日の服装は身体を締め付けるものは避けてください。
4. 脳梗塞、心疾患予防のため、血液をさらさらにする薬(抗凝固剤など)を飲まれている方はあらかじめ検査前 休薬していただくことがあります。検査前にご相談ください。

(3) 当日の手順

経口内視鏡
【経口内視鏡】 の場合
1. 前処置室で消泡剤を飲みます。
2. 次にのどの麻酔を3-5分間、のどに溜めたのち、ゆっくり飲み込みます。
3. 胃の運動を止める薬を注射することがあります。
4. 検査室に移動したら、ベルトを緩め検査台の上で、左側を下にして横向きに寝ます。
5. マウスピースをくわえます。
6. 内視鏡が口より挿入され、検査が始まります。
7. 肩・首・のどの力を抜いてください。唾液は呑み込まずに口から外に出してください。
げっぷはなるべく我慢してください。
通常検査は5~10分前後で終了します。
経鼻内視鏡
【経鼻内視鏡】の場合
1. 前処置室で消泡剤を飲みます。
2. 鼻の通過をよくする薬を点鼻・噴霧します。
3. 鼻の中を麻酔します。
4. 内視鏡が鼻より挿入され、検査が始まります。
5. 肩・首・のどの力を抜いてください。唾液は呑み込まずに口から外に出してください。
げっぷはなるべく我慢してください。
通常検査は5~10分前後で終了します。

!検査後の行動、注意事項

●検査直後の車の運転は避けてください。
●飲水、食事は検査後指示された時間を置いて、むせがないことを確認してから摂取してください。
●組織やポリープをとった方は、しばらく刺激物、アルコールは避けてください。
●色素内視鏡検査を受けた方は、便が青くなることがありますが心配要りません。
●組織やポリープをとった方は、当日の激しい運動、長風呂は控えてください。
●最終検査結果は後日となりますので、次回外来診察日を確認してください。
●もし、吐き気、腹痛、タール便(黒い便)が生じた場合には、当院に至急連絡してください。
■合併症について…
入院や緊急の処置・手術が必要となる出血、穿孔などの発生頻度は全国集計で0.012%でした。
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