下部消化管内視鏡検査

下部消化管内視鏡検査

食生活の欧米化に伴い、日本でも大腸がんが増えています。そのため成人病、及ぴ老人病検診の中に大腸がん検診が導入されることになりました。
大腸がんは他の癌に比べて比較的転移の傾向が遅く、早期発見、早期手術によって完治する確率が高いといわれてます。
従って、便鮮血陽性、便に血が混ざっている、排便後にまだ便が残っているような感じがする(残便感)、便秘、下痢を繰り返すこのような症状のある方は大腸の検査を受けることが賢明です。
当院では先進の内視鏡装置を導入しており、画像が鮮明で細やかな病変の早期発見に威力を発揮しております。

(1) 事前検査

※内視鏡検査ご希望の場合は原則として医師の診察後に予約日を決定させて頂きます。
検査を安全に行うために、採血検査やその他の検査を行う場合があります。

(2) 前処置

1. 大腸の内視鏡検査を行うには、大腸の中を空にしなければなりません。
便秘傾向の人には下剤を前もって処方します。
2. 検査前日は、当院からの検査食を食べていただきます。
3. 当日は朝から絶食です(お茶・お水は大丈夫です)。
4. 下剤を2時間かけて飲んでいただき、便がうすく透明に近づいたら検査を始めます。
ただし、排便状態が十分ではないときには下剤の服用を追加したり、浣腸を追加することがあります。

※個室(TV付)がありますので、好きな本や雑誌などがあれば持ってこられて構いません。リラックスした状態で検査を受けていただければと思います。

(3) 当日の手順

下部消化管内視鏡検査
1. 指定された場所で検査着に着替えます。
2. 検査室へ移動したら、検査台の上で横になります。
3. おなかに力を入れず楽にしてください。
検査時間は患者さんにより多少違いますが、およそ30分~60分です。
4. 途中で体の向きを変えたり、おなかが圧迫されることがあります。

!検査後の行動、注意事項

●おなかが張って来ますので、ガスをどんどん出してください。時間を追って楽になります。
●最初、水を少しのみ、気分が悪くならなければ食事しても結構です。
●組織やポリープをとった方は、二三日消化の良い食事をしてください。刺激物、脂っこいもの、アルコール類は避けてください。
●検査後、便に少量の血が混じることがありますが心配いりません。しかし、出血量が多くなかなか止まらない場合や、痛みが続く場合には当院へ至急連絡してください。
●組織やポリープをとった方は、当日の激しい運動、長風呂は控えてください。
●最終検査結果は後日となりますので、次回外来診察日をご確認ください。
■偶発症について…
ごくまれに出血や穿孔などの偶発症を起すことがあります。万が一偶発症が起きた場合、入院や緊急の処置・手術が必要になることがあります。
なお、大腸内視鏡検査および治療に伴う偶発症発生頻度は全国集計(1998年から2002年の5年間)で、0.069%(1449人に1名の割合)でした。

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